岩通ガーデンのこと。 12月16日(月)

 岩通ガーデンの南側に隣接する旧岩通生協は、今は岩通の事務所や社員食堂になっていますが、そこを東京都が購入、「玉川上水緑地」にするという都市計画案が発表されたそうです。岩通ガーデンの半分以上が放射5号線道路のために買収され、緑地が減ることへの配慮からとのこと。旧岩通生協はかなり大きな敷地に建っているので、それをすべて緑地にすればかなりの広さになることでしょう。
 この都市計画案はたぶん区の広報で報じられたのでしょうが、私はうっかりしていて気づかず、計画案に対する意見書提出が11月29日から12月13日までという、その期限を過ぎるころになって知りました。
 緑地が増えることはとても喜ばしいのですが、それは自動車道路が横断することへの代償というのでは、手放しで喜んではいられない複雑な気分です。「玉川上水・すぎなみの会」の今は亡き2代前の会長N氏が「放5を作らせないよう、できるだけ引き延ばして、いつかは買収した土地を水と緑豊かな上水ミュージアムにしたい」と語っていらしたのを、今更のように思い出しました。それがかなわないなら、せめて岩崎橋の交差点を地下化して、安心して渡ることができ、広い上水緑地で静かに憩えるようにしてほしいと切に願っています。景気浮揚のため、公共工事にどんどん予算がつぎ込まれていくようですが、放5地下化と上水緑地に使う費用は、将来の世代のためにも、決して無駄にならないと考えます。
# by tamagawajk | 2013-12-16 22:23

落ち葉の散歩道。 12月11日(水)

岩通ガーデン北側の散歩道。(12月11日)
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 上水の木立はほとんど葉を落とし、土の散歩道に枯葉が厚く敷き積もっています。北沢分水口の先まで行くと行き止まりになるので、ここは人影もなく、ひっそりと静まっています。

 先日の水道局からの伐採計画の変更を受けて、昨日「玉川上水・すぎなみの会」のOさんとMさんが伐採や剪定予定の樹木を1本1本入念にチェックしました。なるべく大木を伐らずに残したいと、ミズキなどが本当に法面に悪影響を与えているかなど、詳しく調べていく様子に、本当に感心しました。樹木や生態系についての知識、それに体力を兼ね備えていなくてはできないことです。若い力に期待!

 
# by tamagawajk | 2013-12-11 22:45

はや師走。 12月6日(金)

 明日7日は暦の上では大雪(たいせつ)。東京の昼間は陽射しが暖かに感じられますが、北国からはもう雪の便りが届いています。昨日午後5時過ぎに帰宅する途中、暮れはじめた南の空に宵の明星がひときわ明るく輝き、少し離れた南西の空には細い三日月がかかっていて、とても幻想的な光景でした。

先日水道局から連絡があり、先の話し合いでの要望を受けて、伐採予定の7本を剪定に変えるなど、見直しをしてくれたそうです。ちょっと成果があってよかったと思います。作業は来年1月からとのこと。

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久我山会館前のライトアップ。(11月26日)












[今日の風景]
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上水の紅葉は青空をバックにまだまだ美しい。(12月6日)












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我が家の裏庭の眺めもなかなかです。その向こうにビニールシートが広がっているのが残念ですが…(6日)
 
# by tamagawajk | 2013-12-06 23:48

11月ももう終わり。 11月30日(土)

 ひととき上水を美しくいろどった桜やケヤキやコナラなどの葉は、枯葉色に変わり、北風に吹き飛ばされて路上に舞っています。
 上水の北側の土の散歩道では、連日機械が大きな音を立てて埋設してあった下水管を掘り出し、南側の元都営16号棟の道でも、ガス管の撤去工事。久我山南商店街の通りでは、電柱の取り換え工事、長年営業してきたウナギ屋さんも建て替えるのか、解体中。師走を前にあちこちで工事が行われ、町全体が雑然とした感じがしています。
# by tamagawajk | 2013-11-30 23:44

再び西部公園緑地事務所との話し合い。11月26日(火)

 先月に引き続き、玉川上水の樹木の伐採について、西部公園緑地事務所の職員の方3人が現地に説明に見えたので、私も参加してみました。「玉川上水・すぎなみの会」からは5人。 先月の説明会のあと、水道局と話し合ってくれたとのことですが、3者が一緒の場で話し合いをしないと、あまり物事が決まらないことがわかり、ちょっともどかしい気がしました。

 西部公園側は、主として樹木の連続する形を重視して、将来的には上水の上をマントで覆うように樹形を整えたいということのようです。これから放5の遊歩道、環境施設帯に植樹する苗木にとくにこだわっているように感じられました。20年、30年先に形の整った美しい樹林帯ができるように、苗木をいろいろ植えていきたいとのこと。
 一方、今回不在の水道局は史跡としての玉川上水の法面を保護するために、とにかく法面の大きな樹木は伐採したいという意向のようです。

 急激な改変は植物や野鳥、小動物といった生態系に悪影響を与えるから、最小限にとどめてほしいという「すぎなみの会」の主張とは、なかなか折り合わないところがあります。
 それでも、とにかく話し合いの場を持っていること、岩崎橋から下流の浅間橋まで本年度中にいっせいに伐採するとしていた予定を、中間のセンダンの木までにして、残りは来年度に回すとのことで、ある程度の進歩はあったと言えるのかもしれません。これからも粘り強く交渉して、妙に整った公園ではなく、長い歴史を感じさせる自然の姿を残していければと願っています。


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すでに都に買収された岩通ガーデンの奥の部分。ふだんは鍵がかかって入れませんが、今日は特別。ジャングルジムなど遊具は取り払われ、広々とした空間が広がっています。まるで山の中に入り込んだような…ここを自動車道路にしてしまうなんて、本当にもったいない! ぜったいに残しておきたい都会のオアシスです。


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 公園の南端の一角で話し合い。野鳥の声だけが聞こえる静かな林です。
# by tamagawajk | 2013-11-26 23:13