久我山ホタル祭り。 6月8日(日) 

 6月7日(土)・8日(日)の2日間、久我山商店連合会主催のホタル祭りが久我山の玉川上水と神田川の2会場で開催されました。
 前々日に東京地方は梅雨入りし、ホタル祭りの前夜から当日にかけては記録的な大雨が降り、開催は無理かと思われましたが、夕方には少し小降りになって中止にはなりませんでした。
 ちょうど夕方久我山で用があったので、7時過ぎ、玉川上水の会場に行ってみました。小雨が降り続き、電車から降り立つ人も少なく、店の前に出した屋台に立ち寄る人もわずかで、例年の賑わいとは程遠い光景でした。
 岩崎橋では係の人が「足元に気を付けてください!」と上水に向かう人に大声で注意していました。いつもは身動きできないほどの人込みなのですが、その夜はまばら。薄暗い中、水たまりをよけ、人の傘を気にしながら上水沿いに進んでいくと、上水の木立の間に小さな光が見えました。雨が降っているので、ほとんどのホタルは木の葉にとまったまま、ちらちらと静かに光っているばかり。時折、光を放ちながら枝から枝へと飛ぶホタルの姿はとても幻想的で、見ている人たちから歓声が上がりました。

 2日目の今日は雨も小降りとなり、夕方には雲も切れてきたので、絶好のホタル見物日和になったことでしょう。街灯の明るい神田川沿いの会場に比べ、玉川上水沿いは真っ暗なので、繊細なホタルの光がいっそう美しく、幻想的に浮かび上がります。残念ながら久我山育ちのホタルはまだほとんどいないと思いますが、それでも23区内の一角で、暗がりの木立に舞うホタルを身近に眺められることは、子供にも大人にも大きな喜びであり、貴重な経験ともなることでしょう。

 もし、ここに放5道路が建設され、多くの自動車が光と騒音をまき散らしながら走るようになったら、ホタル祭りはどうなるのでしょうか? 久我山の地にわずかに残されたこの夢のような環境、ホタルの舞う静かな水辺を何とか残せないものでしょうか? 東京都は道路建設ばかりに目を向けず、人口が減り、少子高齢化する近未来を見据えて、それにふさわしいまちづくりをしてほしいと願うばかりです。
 オリンピックに向けての準備にお忙しい都知事様、都心と多摩を結ぶグリーンベルト、水と緑豊かな玉川上水沿いに、自動車道路ではなく、ご提唱のサイクリングロードを作ってくださいませんか? 期待しています。
by tamagawajk | 2014-06-08 21:58


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