ショック! 岩通生協が閉鎖へ。 12月14日(日)

しばらく前から岩通生協が閉店するという話が流れていましたが、半信半疑でした。
もし放射5号道路ができたら、久我山のまちは幅60mの道路に分断され、駅から遠い道路の南側の住民、とくにお年寄りは買い物も思うにまかせなくなるに違いありません。その場合、橋の南にある岩通生協は、生鮮食品から簡単な衣料品まで揃うので、強い味方になるはずだと考えていました。

ところが昨日生協の理事長さんから生協組合員全員にお知らせの葉書が届いたのです。
それによると、生協の店舗は来年2月いっぱいで閉鎖するとのこと。その理由は放射5号道路建設のため、本館ビルを取り壊し、今、生協のある厚生会館を取り壊したあとに、新しくビルを建てて移転するからだそうです。
岩通本館の取り壊しの話がそんなに進んでいるとはまったく知りませんでした。岩通の本社ビルは道路幅50メートルを予想して建てられていて、駐車場の地下には移設が困難な大きな重油かガソリンの貯蔵庫もあるそうです。ですから、道路幅が60メートルに変更になったからといって、そう簡単に移転できないのではないかと思っていました。
「そこのけ、そこのけ、道路が通る」とばかりに、東京都は高圧的に本社ビルの建て替えを少ない補償で迫ったのでしょうか。それとも、企業業績を上げるのがむずかしい昨今、企業に移転を決意させるような魅力ある高額の補償を持ち出したのでしょうか。部外者には知る由もありません。
それにしても5階建ての本社ビルと2階建ての厚生会館という、大きな二つのビルを取り壊すために出る厖大な量の産業廃棄物。その処理や運搬の費用、そのために排出される二酸化炭素の量…。いったいどれほどになるのか、想像すらつきかねます。
その結果、幹線道路ができて、さらに環境破壊が進むとは…!

最近、東京都は緑を守るため、参議院議員宿舎の建設を白紙に持ち込むなど、環境保護を打ち出しています。
でも、その一方で放5計画のようなひどい環境破壊を行おうとしています。
車離れが進む今、もう一度計画を見直そうという意欲と意識の高い人が、東京都庁にはいないのでしょうか。
by tamagawajk | 2008-12-14 16:26 | 放射5号道路計画


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