コドラート調査とキンランの観察。 5月7日(火)

 昨6日は連休最終日。朝から青空が広がり、さわやかな1日でした。今年の連休は晴れた快適な日が続き、本当にお天気には恵まれました。
 「玉川上水・すぎなみの会」が中心となって、昨日1日をかけて、玉川上水の久我山地区の植生調査とNさんの屋敷林のキンラン自生地の観察を行いました。
 
 植生調査はコドラート法といって、枠でかこった長方形または正方形の土地にある植物の数と比率をすべて記録する方法で、植物に詳しいK先生の指導で、数年前から年に3回行ってきたものです。好天の休日ということもあって8名が集まりましたが、私は初めての参加で、下働きのお手伝いをするのがやっと…。
 植物の指導員のT青年や植物に精通しているYさんが中心となって、東京都の腕章をつけ、柵の中で1本の野草も見逃さず名前を上げていくのを記録します。わずか2m四方の枠の中に、それぞれ17種、20種、24種…と驚くほど多数の野草が生えていることにびっくり。浅間橋から牟礼橋の間の6カ所ほどの地点を朝の9時半から夕方の4時近くまでかけて調べ上げました。 
 この調査を積み重ねていくと、植生の変化がきちんと読み取れるのです。皆さんの地道な努力、何より植物大好きという様子に感心するばかりでした。
 
 コドラートは専門的な知識のある人に任せて、途中から3人でNさんの屋敷林に行って、キンラン、ギンランの数を調べました。今年も屋敷林のあちこちで、木漏れ日を浴びてキンラン、ギンランが可憐な花を咲かせていました。花の終わったものを含めてキンランは56株、ギンランは7株、花をつけなかったものが105株。全部で168株ありました。
 キンランの数を数えているとき、林の中でウグイスが声高く鳴きました。この付近で今年初めて聞くウグイス。「ホーホケキョ…」のあとのさえずりも上手で、見事でした。

[調査風景から]
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by tamagawajk | 2013-05-07 23:21


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