玉川上水・久我山だよりを終了いたします。 2015年4月7日(火)

 暖かな陽射しのもと、公園で、水辺で、街角で、いっせいに咲き誇った桜がちらちらと散り始めたあと、今日は急に冷え込んで、まるで冬に逆戻りしたようです。春は気まぐれに行ったり来たり…そして若葉の季節に移っていくのでしょう。

 昨年1月にこのブログの撤退宣言をしたのですが、その後も細々とリレーウォークのお知らせなど書いてきました。
 時折訪ねる玉川上水は、柵の中こそ変わらぬ自然を残していますが、両側は広いブルーシートにおおわれ、大きな重機があちこちで土を掘り返し、殺伐とした工事現場と化しています。
 岩通ガーデンは閉鎖されて樹木は伐採され、広大なN邸の雑木林も、車道予定部分にあるイヌシデなどの大木は移植に備えて根回しが始まり、根元のキンランも移植されることになるそうです。それが成功するかどうかはわかりませんが…

  リレーウォークに参加してわかったのですが、上水が江戸の町の繁栄にいかに寄与したか、都内の各所に現存する井戸や懸け樋からしのぶことができて、貴重な歴史遺産であることを再認識しました。
 また最近、「玉川上水をラムサール条約登録へ」という活動も始まっています。

 江戸時代の素掘りの法面が現存している久我山地区の1.3キロは、都内に残る貴重な自然歴史環境です。自動車道路の性急な開通を目指すのではなく、外環など都心に車を送り込まない道路の整備を待ってからでも遅くはないと思います。

 その間に社会情勢が変わり、上水の価値が改めて見直され、久我山地区の1.3キロを上水ミュージアムとして、都民のオアシスに作り直すことができたら、どんなにすばらしいことでしょうか。
# by tamagawajk | 2015-04-07 13:15 | Trackback | Comments(0)

第12回玉川上水リレーウォークのお知らせ。 2月3日(火)

 今日は節分、明日は立春。日脚は少し延び、日の光も明るさを増してきましたが、風はまだまだ冷たく、北海道では記録的な大雪だそうです。
 
 玉川上水開削360年を記念して、平成25年7月、上水の羽村の取り入れ口から始まったリレーウォークも今回で最終回となります。

  日 時:2015年2月15日(日) 10:00~15:30 受付開始 9:30 小雨決行
  集合場所:新宿御苑 新宿門インフォメーションセンター前

  コース:新宿御苑―内藤新宿跡ー余水吐けー四谷大木戸水屋番屋跡ー新宿歴
史博物館(有料)-四谷見附橋懸樋跡
       (一時解散して四ツ谷駅近くで各自食事、弁当持参の場合は外堀公園)
       四谷見附跡―喰違見附ー清水谷公園―枡跡―半蔵門

  参加費:500円(保険・「新宿歴史博物館」入館料・資料代)
  持 物:飲み物、雨具、タオルなど。
       歩きやすい靴、暖かい服装でご参加ください。
  事務局:TEL 080-5372-8370

  大勢の方の参加をお待ちしています。
# by tamagawajk | 2015-02-03 23:13 | Trackback | Comments(0)

第11回 玉川上水リレーウォークのお知らせ。 12月20日(土)

 この冬、日本列島は厳しい寒さが続き、12月にしては北海道、東北をはじめ各地で記録的な大雪となり、被害も出ているとのこと。これ以上被害が広がらないよう願うばかりです。

 大変遅くなりましたが、11回のリレーウォークのお知らせです。

玉川上水リレーウォーク 「江戸城と玉川上水」

  日 時 :12月23日(火・祝日) 12:00 桜田門集合
        (受付開始11:30   解散半蔵門16:00の予定)
  コース :桜田門ー二重橋ー皇居外苑―坂下門ー大番所―二の丸庭園―桃華樂堂ー天守台―乾門―半蔵門
  参加費 :300円(保険・資料代)
        (小雨決行)
  持ち物 :弁当、水筒、履きなれた靴、タオルなど(坂下門でカバン検査があります)

  担 当 :NPO法人新宿環境ネット
  問い合わせ:玉川上水ネットwww.ngo-npo.org/josui/
  事務局 : 080-5372-8370
# by tamagawajk | 2014-12-20 16:07 | Trackback | Comments(0)

第10回 玉川上水リレーウォークのお知らせ。 11月4日(火)

 玉川上水リレーウォークも前回で羽村の取り入れ口から30キロ続いている開渠部分を終わり、今回は京王線の笹塚から、緑道、淀橋浄水場跡など上水ゆかりの場所をたどって、最終地点の四谷大木戸跡まで歩きます。下見をした人の話によると、幡ヶ谷付近で地表を流れている上水は野趣に富んでいて、とてもよかったとのこと。四谷大木戸は新宿御苑の東ですから、距離的にはこれまでと変わらないそうです。

 日 時 :11月16日(日)10:00~15:30
 集合場所:京王線笹塚駅前(9:30より受付)
 参加費 :300円(保険・資料代)
 持ち物 :弁当、水筒、帽子、雨具、履きなれた靴、タオルなど。
 その他 :小雨決行、事前予約不要。
 問い合わせ:玉川上水ネット www.ngo-npo.org/josui/
上水ネット事務局 ℡:080-5372-8370

 関心のある皆様、どうぞご参加ください。
# by tamagawajk | 2014-11-04 22:40 | Trackback | Comments(0)

第8回玉川上水リレーウォークのお知らせ。 9月8日(月)

 今日は中秋の名月。中秋の名月の日は年によって変わり、今年は特に早いのだとか。それにしても、今年の夏はいつになく自然災害が多く、今も避難生活を続けている方々がいらっしゃるし、台風14号も接近中ということで、優雅なお月見という気分とは程遠い気がいたします。

 玉川上水開削360年を記念して行われてきた「玉川上水リレーウォーク」も9月で第8回。今回は羽村の取り入れ口から約30キロ、開渠部分が終わる杉並の浅間橋跡までです。これから下流の上水はふたをされ、地下にもぐってしまいます。(下流の代田橋付近は少し開渠になっていますが…)

 日 時 :9月15日(月・祝日)午前10時(受付9:30より)
 集合場所:JR三鷹駅南口(駅改札口に案内係)
 参加費 :300円(保険・資料代)
 持 物 :弁当、水筒、帽子、雨具、履きなれた靴、タオルなど。
 その他:小雨決行、事前予約は不要。

 コースは三鷹駅から風の散歩道、井の頭公園を通って、上水沿いの緑道を歩き、放射5号道路の予定地を経て浅間橋まで約6.5キロ。旧NHKグランドで解散です。
 どうぞふるってご参加ください。

 
 上水の久我山部分では夏草が生い茂り、歩道まで伸びて危険な個所もあるので、近々草刈りが行われるそうです。珍しい野草や昆虫たちのすみかをなるべく残すよう、「玉川上水・すぎなみの会」では、水道局と話し合い、希望を伝えることになっています。生態系に詳しい会員たちの努力で、水道局も話し合いに応じてくれるようになりました。
 Oさんの話によると、今上水の草むらでカンタンの美しい鳴き声を聞くことができるそうです。場所は兵庫橋下流や岩崎橋下流とのこと。どんな美声なのでしょうか。興味のある方は是非どうぞ。
# by tamagawajk | 2014-09-08 12:46 | Trackback | Comments(0)

久我山ホタル祭り。 6月8日(日) 

 6月7日(土)・8日(日)の2日間、久我山商店連合会主催のホタル祭りが久我山の玉川上水と神田川の2会場で開催されました。
 前々日に東京地方は梅雨入りし、ホタル祭りの前夜から当日にかけては記録的な大雨が降り、開催は無理かと思われましたが、夕方には少し小降りになって中止にはなりませんでした。
 ちょうど夕方久我山で用があったので、7時過ぎ、玉川上水の会場に行ってみました。小雨が降り続き、電車から降り立つ人も少なく、店の前に出した屋台に立ち寄る人もわずかで、例年の賑わいとは程遠い光景でした。
 岩崎橋では係の人が「足元に気を付けてください!」と上水に向かう人に大声で注意していました。いつもは身動きできないほどの人込みなのですが、その夜はまばら。薄暗い中、水たまりをよけ、人の傘を気にしながら上水沿いに進んでいくと、上水の木立の間に小さな光が見えました。雨が降っているので、ほとんどのホタルは木の葉にとまったまま、ちらちらと静かに光っているばかり。時折、光を放ちながら枝から枝へと飛ぶホタルの姿はとても幻想的で、見ている人たちから歓声が上がりました。

 2日目の今日は雨も小降りとなり、夕方には雲も切れてきたので、絶好のホタル見物日和になったことでしょう。街灯の明るい神田川沿いの会場に比べ、玉川上水沿いは真っ暗なので、繊細なホタルの光がいっそう美しく、幻想的に浮かび上がります。残念ながら久我山育ちのホタルはまだほとんどいないと思いますが、それでも23区内の一角で、暗がりの木立に舞うホタルを身近に眺められることは、子供にも大人にも大きな喜びであり、貴重な経験ともなることでしょう。

 もし、ここに放5道路が建設され、多くの自動車が光と騒音をまき散らしながら走るようになったら、ホタル祭りはどうなるのでしょうか? 久我山の地にわずかに残されたこの夢のような環境、ホタルの舞う静かな水辺を何とか残せないものでしょうか? 東京都は道路建設ばかりに目を向けず、人口が減り、少子高齢化する近未来を見据えて、それにふさわしいまちづくりをしてほしいと願うばかりです。
 オリンピックに向けての準備にお忙しい都知事様、都心と多摩を結ぶグリーンベルト、水と緑豊かな玉川上水沿いに、自動車道路ではなく、ご提唱のサイクリングロードを作ってくださいませんか? 期待しています。
# by tamagawajk | 2014-06-08 21:58 | Trackback | Comments(2)

追記 「玉川上水 360年の営み」朝日新聞の記事。 5月11日(日)

 今日の朝日朝刊の都内(西部・都心)版に、玉川上水のことが4段抜き、紙面幅いっぱいに取り上げられていました。
 今年は玉川上水掘削360年の記念すべき年にあたるのですが、記事は幕府が江戸の水不足解消のために玉川上水を計画し、玉川兄弟に工事を行わせた歴史から始まり、記者が羽村の取り入れ口から四谷大木戸までの43キロを実際に徒歩や電車でたどった様子を地図と写真入りで詳しく述べていて、上水に入水心中した太宰治についても触れています。そして杉並の牟礼橋から細い遊歩道の景色は一変し、放射5号線の予定地が広がっていると伝えています。
 大きく取り上げられているとはいえ、さまざまな歴史や周辺の開拓をうながした分水のことなど、もっともっと伝えてほしいと願いはふくらみます。
 同時に、玉川上水を「ラムサール条約」に登録しようと活動を始めた人たちがいることも詳しく述べています。湿地を保全するラムサール条約ですが、人工の水路でも登録ができるのだそうです。
 多くの活動がつながって、玉川上水の歴史自然環境を守ることができるかもしれない。そんな希望が芽生えてくる先日の自然観察会や今日の新聞記事でした。
# by tamagawajk | 2014-05-11 23:40 | Trackback | Comments(1)

5月6日の久我山自然観察会のこと。 5月11日(日)

  連休最終日の6日に杉並区久我山の玉川上水で、「玉川上水・すぎなみの会」主催の自然観察会が行われました。小学校にチラシを届け、直前に毎日新聞に観察会の記事が掲載されたこともあって、地元だけでなく、遠方からも参加者があり、40名以上の方が見えたそうです。
 前日に半日かけて、講師の井の頭かんさつ会の高野丈さんをリーダーに、鎌倉や練馬から来てくださった2人の自然観察員の方たち、すぎなみの会の会員たちで、樹木や野草、野鳥や昆虫などを細かく観察しながら、丁寧な下見をしました。
 当日、当方は残念ながら事情があって参加できなかったのですが、高野さんの報告や会員の人たちの話からお伝えすることにします。

 朝の9時半に久我山駅に集合。駅の構内で巣作りに忙しいツバメを観察。毎年営巣できるよう配慮している電鉄会社の思いやりにもコメント。その後徒歩10分ほどの玉川上水岩崎橋に移動。40数名を5班に分けて出発しました。
 「晴れて暖かい」という天気予報は残念ながら外れ、曇って時間とともに気温が下がって冷えていくという厳しい条件となったため、野鳥たちはあまり姿を見せず、樹木や野草中心の観察会になったそうです。
 それでも、久我山のこの多様性に富んだ自然環境は、都市化の中にあってたいそう貴重であり、もしここに片側2車線(場所によっては3車線)の自動車道路が建設されたら、今の静かな環境は失われてしまうことにも、度々触れて、参加者の共感を得たとのことでした。
 予定通り観察を終え、旧NHKグランドで震えながら昼食をしたあと、上水沿いのNさんの屋敷林で自生しているキンランやギンランを見学して解散したとのことでした.

 ひどく寒い観察会になったにもかかわらず、すべての人が大満足で、道路問題にも関心を深めてくれたとのこと。リーダーの皆さんの優れた資質と念入りな準備のおかげだと感謝せずにはいられません。また開催したいという声も出ているようで、大いに期待したいと思います。
 そして「緑を増やし、東京を世界一に」と標榜している舛添知事の心を動かすことができたら…!

 なお、当日観察した植物や野鳥は以下の通りです。(高野さんのメモから)
  植物:ミズキ、ケヤキ、ウツギ、ムクノキ、クサボケ、マユミ、シロダモ、エゴノキ、ヤマザクラ、ソメイヨシノ、ニワトコ、エノキ、ウグイスカズラ、タブノキ、クスノキ、イイギリ、ヤマグワ、コナラ、クヌギ、イヌシデ、サワラ、ヒノキ、ノゲシ、アメリカオニアザミ、ナガミヒナゲシ、アマドコロ、ホウチャクソウ、キンラン、ギンラン、
  野鳥:ハシブトガラス、ムクドリ、ヒヨドリ、シジュウカラ、スズメ、カワラヒワ、コゲラほか。
# by tamagawajk | 2014-05-11 17:49 | Trackback | Comments(0)

久我山自然観察会へのお誘い。 4月10日(木)

 ブログ撤退宣言から2か月半、その間東京は記録的な大雪に見舞われたりしましたが、季節はめぐって、今は春真っ盛り。満開の桜が散り始め、若葉がみずみずしく芽吹いてきました。
 撤退宣言のあと、いくつもの心温まるねぎらいのコメントをいただいて本当にありがとうございました。細々とでも続けてきた甲斐があったと感激しました。それになぜか中止してからのほうが、大勢の方がブログを訪れてくださっているのも不思議な感じがしています。「ごめんなさい。もう新しいことは書いていないんです。」と心の中で謝っています。

 今回は「玉川上水・すぎなみの会」の「久我山自然かんさつ会」のお知らせです。
 春は野草が咲き乱れ、渡りの美しい野鳥の声や姿を楽しめる最高の季節です。以下、お誘いのチラシから抜粋します。

 日時   : 5月6日(火曜で振替休日)午前9時30分~午後0時30分
 集合場所:駅から離れているので2カ所に設定。
        ①井の頭線久我山駅南口 9:00
        ②岩崎橋(久我山駅南徒歩10分) 9:15
 案内役 :井の頭かんさつ会の高野丈さん(井の頭公園で100回以上自然観察会を主催)ほか。
 服装   :歩きやすい靴、帽子
 持物   :筆記具、飲み物、あれば双眼鏡、お弁当(旧NHKグランドで懇親昼食会に参加の方)
 参加費 :100円(保険代、資料代)
 注意   :小雨決行、強雨のときは中止

 参加申し込み:電話、faxで事務局まで。
  必要事項 ①氏名、②住所(市区まで)、③当日連絡の取れる電話番号、④双眼鏡の貸し出し希 望(台数に限りあり)
  ※小学3年以下は保護者の同伴が必要。
 申し込み先:事務局(黒木 由里子)℡03-3305-1795(fax可) 携帯080-5372-8370 
 申し込み締め切り:4月30日

 大勢の方の参加をお待ちしています。


 
# by tamagawajk | 2014-04-10 23:39 | Trackback | Comments(1)

突然ですが……撤退の弁。 1月25日(土)

 今週初めの震え上がるような寒さも、今日は幾分和らいでほっと一息つきました。テレビニュースではちらほら梅の便りも届いていて、季節は確実に歩みを進めているようです。

 10数年前、次女が開いていた玉川上水のホームページを多忙のためにやめたとき、ブログならできるかもしれないと軽い気持ちで始めてから、ちょうど9年経ちました。豊かな生態系に恵まれ、多摩の風を都心に運ぶグリーンベルトであり、貴重な歴史遺産である玉川上水をはさんで、4車線の自動車幹線道路を作るという東京都の放射5号線道路計画が発表され、それを何とか阻止したい、そのためには上水のほとりに50年以上住み、その恵みを日々実感している者として、上水の素晴らしさ、四季の移ろいなどあれこれを広く伝え、計画の中止につなげたいと願ったからでした。

 しかし、東京都は学識経験者による総合環境アセスメント審査会、住民の意見公聴会や説明会など様々なステップを踏みながらも、圧倒的な反対意見を押し切って、結局、50年以上も前の道路計画を推し進めたのでした。今、上水の両側には青いシートにおおわれた道路予定地がむなしく広がっています。少しでも着工を遅らせることが出来ればと願ってきましたが、残るのはほんの数軒となり、70代と80代の私たち夫婦が、長年住み続けた家を整理して立ち退く難事業は、これ以上先延ばしできないところまできてしまいました。

 玉川上水のほとりで、にぎやかな野鳥の声に目覚め、夏のセミの鳴き声や秋の虫の音、上水の木立をわたる風の音も聞くことができない生活に変わっては、「玉川上水・久我山だより」を続ける意味がなくなってしまいますので、残念ながらこのブログをこれまでのように続けることは中止することにいたしました。できれば今後も時には会のイベントなどについてお伝えできればと思いますが…
 長年読んでくださった方々、また最近目を通してくださるようになった大勢の方々に、心から感謝しています。
 「玉川上水・すぎなみの会」の仲間の皆さんは、上水の現状をできるだけ守りたいと、熱心に活動を続けています。どうぞ多くの方が玉川上水を守る活動に加わってくださいますように。
# by tamagawajk | 2014-01-25 22:34 | Trackback | Comments(8)